ペットの血液検査(血球計算編)

By: waimeastyle
わが家にはペット(犬)が2匹いて、どちらも10歳を超える高齢犬です。
若いうちは大きな病気やケガもなく健康そのものだったんですが、ここ1〜2年は徐々に調子を崩すことも多くなり、動物病院で頂いたお薬を飲みながら血液検査を定期的に行い症状のフォローをして頂いてます。
血液検査の結果が出るたびに獣医さんが説明してくれるんですが、いかんせん私の覚えが悪いので(苦笑)、一度きちんと犬の血液検査についてまとめてみることにしました。
血球計算
血液検査は大きく血球計算と生化学検査に分かれていて、今回は血球計算についてまとめます。
RBC(赤血球算定)
意義
- 赤血球数。
- 赤血球は酸素の供給と二酸化炭素の排出を担う。
犬の基準値(目安)
- 550〜850
低いと疑われる病気
- 貧血
高いと疑われる病気
- 多血症
Ht(ヘマトクリット値)
意義
- 血液中に占める血球成分の比率。
犬の基準値(目安)
- 37〜55
低いと疑われる病気
- 脱水
- 貧血
高いと疑われる病気
- 多血症
Hb(ヘモグロビン)
意義
- 血液中に占めるヘモグロビンの量。
犬の基準値(目安)
- 12〜18
低いと疑われる病気
- 脱水
- 貧血
高いと疑われる病気
- 多血症
MCV(平均赤血球容積)
意義
- 赤血球1個の平均容積。
犬の基準値(目安)
- 60〜72
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)
意義
- 赤血球1個あたりのヘモグロビン量の平均値。
犬の基準値(目安)
- 22〜25
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)
意義
- 個々の赤血球数の容積に対するヘモグロビン量の比を%で表したもの。
犬の基準値(目安)
- 31〜37
TP(血清総蛋白)
意義
- 血清中に含まれる蛋白質の総量。
- 蛋白異常症の指標。
犬の基準値(目安)
- 5.4〜7.7
低いと疑われる病気
- 下痢
- 栄養不良
高いと疑われる病気
- 脱水
- 炎症
WBC(白血球数)
意義
- 白血球数。
白血球は、広義には生体防御に関わる免疫担当細胞を指す。(Wikipediaより)
犬の基準値(目安)
- 60〜170
低いと疑われる病気
- 造血異常
- 重度の炎症
高いと疑われる病気
- 炎症
- 白血病
PLT(血小板)
意義
- 血小板の量。
- 血小板は血管損傷時に血液を凝固させ、止血や血管保護をする。
犬の基準値(目安)
- 20〜50
検査項目の意義について調べてもわからなかったトコは人の検査項目を参考にしました。
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