Raspberry Piを買ってからOSのインストール〜ネットワーク経由で操作出来るようにするあたりまでをまとめておきます。
設定中によく使うLinuxコマンドの確認
sudo
別のユーザー(デフォルトではroot)としてコマンドを実行する。
システムの設定変更やパッケージ(ソフト)のインストールをするには管理者権限が必要なためよく使う。
apt-get
パッケージ管理のコマンド。
パッケージの管理には管理者権限が必要なのでsudoとセットで使う。
使い方 | コマンド |
---|---|
パッケージインデックスの更新 | sudo apt-get update |
インストールされているパッケージを最新バージョンに更新 | sudo apt-get upgrade |
指定したパッケージをインストール | sudo apt-get install パッケージ名 |
指定したパッケージをアンインストール | sudo apt-get remove パッケージ名 |
shutdown
再起動やシャットダウンをするためのコマンド。
管理者権限が必要なのでsudoコマンドとセットでつかう。
使い方 | コマンド |
---|---|
すぐに再起動 | sudo shutdown -r now |
すぐにシャットダウン | sudo shutdown -h now #sudo halt でもOK |
NOOBSのダウンロード
- 公式サイトのダウンロードからダウンロード。
- OPERATING SYSTEM IMAGESを使うよりNOOBSを使った方がインストールは簡単そう。
- ネットワークをLANケーブルで有線接続できるなら「NOOBS LITE」で良さそう。
- 自分の環境では有線接続できないのでOffline and network installを選択。
- NOOBS(Offline and network install)は約704MBと結構大きい。
- Zipでのダウンロードはかなり遅く、1回ダウンロードに失敗したのでTorrentのが良いかも。
- ダウンロードが完了したら解凍してSDカードにコピー。
NOOBSからOS(Raspbian)のインストール
- NOOBSをコピーしたSDカード、USB接続のマウス、キーボード、HDMI接続のモニタを繋げて電源ON。
- Raspbianには電源ボタンがなく、MicroUSBから給電すると自動的に電源が入る。
- インストールはGUIのウィザード形式なので特に迷うところはなし。
- インストールにかかる時間は20分程度。
- インストールが完了すると勝手に再起動がかかる。
raspi-config
これが再起動後に初回のみ表示される基本的な設定メニュー。
sudo rasi-config
で呼び出せるのでスルーしてもOK。
了解・取消への移動はTabキー。
raspi-configの各項目の内容は次のとおり。
1 Expand Filesystem
- SDカードの使用領域を変更するためのものらしい。
- 現在のバージョンでは使用不能(必要ない)。
2 Change User Password
- デフォルトユーザー(pi)のパスワードを変更する。
パスワードの変更はコンソールから
sudo passwd pi
でもできる。
3 Enable Boot to Desktop/Search
- Boot時の起動設定
- 真ん中のDesktop Log in as user ‘pi’ at the graphical desktopを選んでおけば次回起動時からユーザー名piでGUIが勝手に立ち上がるので何かと便利。
4 Internationalisation Options
- 言語やタイムゾーンなどの地域設定
- Change Timezoneでアジア→Tokyoに変更。
タイムゾーンの変更はコンソールから
sudo dpkg-reconfigure tzdata
でもできる。
5 Enable Camera
- カメラモジュールを使う時はEnableに。
6 Add to Rastrack
- トラッキングを許可するかどうか。
7 Overclock
- 文字通りオーバークロックの設定。
- クロックを上げると諸費電力も上がるので、挙動に不満がなければそのままで。
8 Advanced Options
- 色々あるけど変えとくと良いのはHostname(ホスト名)くらい?
ここまででOSのインストールは完了。
次はやっておくと便利な設定へ。
パッケージの更新
インストールされているパッケージを最新の状態にする。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
WiFi接続
- あらかじめ無線LANアダプタを接続しておく。
- デスクトップにWiFi Configがあるのでここから。
- Current StatusタブのScanボタンからScanウィンドウを出してさらにScan。
- 繋げたいネットワークが見つかったらダブルクリックして諸々設定。
- パスワードはPSK欄に入力。
Avahi デーモンのインストール
Raspberry Piにホスト名でアクセス出来るようにする。
sudo apt-get install avahi-daemon
インストールが完了したらLAN内からホスト名.localでアクセス出来る。
SSHでリモート接続
リモート接続でGUIを使わない場合はSSHで接続する。
Macbook AirでSSHを使ってリモート接続
ターミナルからsshコマンドで接続できる。
ssl pi@ホスト名.local
WindowsでSSHを使ってリモート接続
SSH接続用のクライアント(TeraTermなど)が必要。
VNCサーバをインストール
リモート接続でGUIを使う場合。
完璧にまとめてくれているサイトがあった。
参照Raspberry Piで遊ぼう [No.5:VNC接続をしよう]
さらにいくつかインストール
画面キャプチャ
sudo apt-get install scrot
使い方 | コマンド |
---|---|
選択範囲をキャプチャ | scrot -s |
テキストエディタ
標準でインストールされてるテキストエディタnanoの使い勝手はイマイチ。
Linuxではメジャーで使い方もネットで調べやすいvimとemacsをインストール。
sudo apt-get install vim sudo apt-get install emacs
IPython
標準の対話型シェルより機能が豊富なIPythonもインストール。
sudo apt-get install ipython
少し重いので、ちょっとしたスクリプトを書くときは標準の対話型シェルの方が良いかも。
Git
便利なライブラリはGitで公開されてることが多いので、インストールしておくと何かと便利そう。
Raspberry Piクックブックで紹介されてるライブラリもGitで公開されているものが多い。
sudo apt-get install git
Gitからファイルを取得するには
git clone https://~
ここまでやれば十分だと思います。
WindowsからRaspberry PiのディスクにアクセスするならSambaも入れとくと良さそうです。
やってて思ったんですがパッケージ管理システムって超便利ですねー。
MacとWindowsにもパッケージ管理システムがあるので導入したくなりましたw
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